一年は組の良い子達は心の底から思いました。
先生、どうかたすけてください。
タッキーファンは見ちゃ駄目!
「平滝夜叉丸…ついに決着をつけるときが来たようね」
「…負けても泣き言を言うなよ」
「それはこっちのセリフね…」
背後に荒れ狂う冬の日本海を背負い、バタバタと服を波打たせる風の中で
平滝夜叉丸(十三)と(おなじく十三)は対峙していた。
「なんで俺たちが演出しなきゃいけないんだよ…」
「きりちゃん、それ言わない方がいいと思うな」
「荒れ狂う日本海の絵」制作係→乱太郎・団蔵・庄左ヱ門。
同、持つ係→きり丸・兵太夫・しんべえ。
服を波打たせる風を起こす係→伊助・虎若・三次郎。
効果音→金吾・喜三太。
「つーかさんはともかく、滝夜叉丸にこんなセットはもったいな…」
ゴスリ。
「余計な世話だ、一年生」
「きりちゃんっ!!きりちゃんしっかりして!」
「燃え尽きたぜ…乱太郎よ…」
「きりちゃぁーん!いやに全身白いよー!?」
日本海を持つ係、ひとり脱落。
そもそもことのあらましはと言うと…。
放課後、まったりとお昼寝タイムをおくっていた1年は組の面々達のもとへ、
一通の矢文が送られてきた。
どすッ!
『すやすや…』
数分後、二通目の矢文が送られてきた。
グサッ!
『ぐぅぐぅ…う〜ん、おなかいっぱい…』
暫くして、三通目の矢文が送られてきた。
「うぅ〜ん、マ、マメが…マメが…!!」
ダダダダダ……スパァーン!!!!!
『お前ら、いい加減にせんかいぃいい!!」
『んぁ〜?あ、滝夜叉丸にさん…』
今度は本人たちが来た。
『寝っつっきっのっよっさっにっも程がある!!』
壁に縦三本に並んだ矢を、滝夜叉丸が引いては抜き、引いては抜き
が受けとっては開き、受け取っては開き床にバシバシと叩きつけた。
『一通目!<ちょっと手伝って欲しい事があるから、裏庭まで来て欲しいな!はあと!>
二通目!<早く来て欲しいな!早く来てくれなきゃタッキーとちゃんが怒っちゃうぞ!星!>
三通目!<とっとと来んかい!いつまで寝とんじゃこのお子様めが!はあとはあとはあとはあとはあと!!>』
『さん…はあと五連打はちょっと…』
『私のアイデアだ』
『それは、さらにちょっと』
『私たち、決闘することにしたから、君ら手伝いね、これ当番表』
『拒否権なし!?』
『ちなみに巳の刻集合だ』
『もう過ぎてますよ』
『よくも遅れたな…!』
『うそぉ!?!?!?』
「まぁそういうことで、ちょっと予定時刻を過ぎたが、ついに始まりだな…」
「そうね…、じゃあいくわよ!」
戦いの火蓋は切って落された。
「「リンゴの皮どれだけ長く剥けるか対決!」」
「「「「「「「「「「「…うっそぉ!?」」」」」」」」」」」
「どぉおりゃあああ!」
「おらおらおらおらああ!!」
シャリシャリシャリシャリシャリ…。
同点!!!!
「「次!家計やりくり対決!!」」
「うおおおおおおおっ!」
「はあああああああっ!」
パチパチパチパチカリカリカリカリ…。
「あの…なんなの…これ…」
「見事だ…ふたりとも輝いている…!あのそろばんのはじき方只者ではない…!」
「きりちゃん、なに解説はじめてんの!?」
「「次!今日のお布団なんだかふかふかvお日様のかおり対決!!」」
「せいっせいっせいっせいっ!」
「ほあちゅあ!ほあちゅあ!」
「何か…ばかばかし…」
「っていうか絵とか意味無いじゃん」
「…帰る?」
「…帰ろっか?」
「「次!!このにおいは…味噌汁?朝のときめき対決!」」
「そういえば昨日、学園長の思いつきで家庭科の授業があったらしいよ」
「あ、道理で…」
「「次!!さわやかガーデニング!バラの咲くお庭対決!!」」
「「割烹着の奥様対決!!」」
「「ごはんにする?お風呂にする?それともあ・た・し?対決!!」」
ふたりの決闘は深夜に及ぶまで続いたそうな。
めでたしめでたし。
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